はじめに
障がい児入所で働いてみようかな?と思ったけれど夜勤があるの?どんなことをするの?と心配な方!
障がい児入所施設では24時間子どもたちが生活しているため、夜勤業務もあります。
そんな方へ向けて障がい児入所施設での夜勤の日の流れや仕事内容について説明していきます。
1日の流れについてはこちらの記事をご覧下さい!
夜勤の日の流れ
夜勤の日の流れについて下記のように図でまとめました。
意外とすることが少ないように感じると思います。
夜間子どもたちは寝ているので、見回りや洗濯業務以外の時間は事務仕事をします。
17:00 | 食事介助・投薬 |
18:00 | 自由遊びの見守り |
19:30 | 未就学児寝かしつけ |
21:00 | 小学生就寝声かけ |
22:00 | 中高生就寝声かけ |
22:30 | 翌日の朝食運び |
22:45 | 施錠確認 |
23:00 | 薬の確認 事務仕事、洗濯 |
24:00 1:00 2:30 | 見回り・オムツ交換 |
2:30~5:30 | 仮眠 |
夜勤の仕事内容について
食事介助・投薬
夜勤の仕事は食事の時間から始まります。当番の子と一緒に食事を食堂へ取りに行き配膳をします。投薬を行なった後、食事介助をします。
食事介助で気をつけることについて別の記事でまとめているためそちらもご覧下さい。
自由遊びの見守り
遅出の支援員が子どもたちを順番にお風呂に入れるため、夜勤の支援員は残りの子どもたちの見守りをしながら一緒に遊びます。お風呂からあがってきた子どもの髪をドライヤーで乾かします。
未就学児寝かしつけ
就寝前にトイレトレーニングをします。便座に座ってもらい、寝る前にはトイレに行くという習慣をつけます。オムツを交換し自室へ入ります。
1人で就寝できる子もいますが、寝かしつけが必要な子もいます。一緒に居室に入り、トントンをしながら子守唄を歌います。
小学生就寝の声掛け
21時前になるとゲームやテレビの終わりの声かけをします。トイレを済ませ自室へ行くように声かけをし、夜尿のある方にオムツの着用を促します。
おやすみの挨拶をし、お布団をかけ消灯します。
中高生就寝の声掛け
22時になると全員自室へ入るように声かけをします。そこから漫画を読んだり勉強をしたり自分の好きなことを自室でしている子どももいます。
23時頃になっても起きている子どもには体調管理の面から就寝するように促します。
翌日の朝食運び
朝は、着替え介助や起床の声かけをしたりと慌ただしいです。そのため7:00から朝食を始められるように夜間のうちに朝食ワゴンを食堂からフロアへ運んでおきます。
翌日の薬の確認
てんかん発作がある子、自閉症の子、風邪を引いている子など薬を服用している子どもは多いです。
看護師が日中に翌日の薬のセットをしているので夜勤者は薬セットに間違いがないかの確認をします。複数の支援員で確認をすることで誤薬を防止します。
施錠確認
遅出の支援員が帰った後、フロア内、施設の施錠確認をします。子どもの無断外出や外部者の侵入を防止します。
見回り
就寝の声掛けから2時間おきに見回りを行います。
自室に全員いるか、体調不良の子どもはいないか確認をします。
就寝している間に他の子が自室に入って物がなくなる、寝ている子を起こす等のトラブルを防ぐため、自室の鍵を開けたまま就寝している子どもの部屋は施錠を行います。
体調不良の子どもがいる場合は検温も行います。
洗濯
日中に出た洗濯物は夜間に洗濯と乾燥を行います。
子ども全員分の洗濯を家庭用の洗濯機で洗うには限界があるため、大型の洗濯機と乾燥機があります。
90分おき程度で2.3回洗濯場を行き来し、洗濯機と乾燥機の服の入れ替えをします。
事務仕事
夜勤のメイン業務と言っても良いでしょう。
障がい児入所施設では24時間子どもが生活しており、普段は子どもたちの見守りや支援をしているため、事務的な仕事をする時間が確保できません。
行事の計画書を書いたり、担当ケースの記録をまとめたりといった仕事は夜勤の時間にします。
明け業務
5:30 見回り
仮眠をとっていた支援員は5時半に起きます。
子ども全員が自室にいるか確認するために自室の見回りをします。
6:00 検温
健康管理のため、毎朝検温をします。
寝ている子どもたちを起こさないようにそっと検温を行います。
起床の声かけ
6:30になると早出の支援員が1人出勤します。ユニットごとに分かれて、子ども一人ひとりの自室をまわって起床の声かけをします。
着替え・朝食・歯磨き
自分で着替え等をするのが難しい子どもの介助を行います。
ごみ捨て・洗濯
子どもたちが登校した後は、前日に出たゴミを施設のゴミ集め場まで運びます。そして、子どもたちが夜着ていたパジャマを洗濯します。
夜尿確認
小学生は服薬の影響や夜尿がある子が多く、夜尿のある子はオムツを履いて就寝しています。服薬状況や発達によって夜尿も徐々に減っていくので毎日確認が必要です。
夜勤の形態について
ロング夜勤
障がい児入所施設での夜勤はロング夜勤と言われる形態です。
ロング夜勤とは、1回の勤務で16時間程度働く勤務のことです。
例)17:00~翌日9:00まで
そのうち休憩60分+120分(仮眠)となっています。
仮眠
夜間の施設内には2~3人の職員が夜勤者として勤務しています。
23:30~2:30に1人仮眠
2:30~5:30に2人仮眠
というように交代で仮眠をとり、常に1人は勤務の支援員がいるようにしています。
夜勤手当
夜勤の1番のメリットと言っても良いでしょう。
施設にもよりますが1回約5000円~8000円程の手当がつきます。
大体月に3.4回夜勤があるので、7000円手当がつくと仮定すると28000円(7000円×4回)の手当てがつきます。
体調管理
障がい児入所施設では、早出や遅出がある上に夜勤もあるため生活リズムが崩れ体調を崩す可能性が高いです。
夜間睡眠できなかった分、帰ってから十分な休息をとることをおすすめします。
まとめ
いかがでしたか?
夜勤は1度出勤すると16時間施設にいないといけないため大変なように感じられますが事務仕事の時間が多く取れる貴重な勤務でもあります。
学校や遊びで疲れた子どもたちは基本的にぐっすり寝ています。普段は直接支援で忙しいため、夜勤の時間に支援方法についてゆっくり考えてみるのも良いかも知れませんね。
9~10時頃には仕事が終わるので、その後の時間を有意義に使うことができます。帰って思う存分寝るのも良し、遊びに行くのも良しです。
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