【障がい児入所施設での食事】食事介助で気をつけることは?

福祉

はじめに

障がい児の食事介助って大変そう、、そんなイメージをお持ちかもしれません。正直に言うと大変です!しかしそれ以上にやりがいがあり、手づかみで食べていた子がスプーンを使えるようになった!なんて姿を見ると涙がこぼれそうになるほど嬉しいです。毎日の支援の積み重ねの大切さを実感します。そんなやりがいたっぷりな障がい児入所施設の【食事】についてQ&A方式で紹介します。

疑問にお答えします!

ご飯は誰が作っているの?

食事は朝昼晩の三食すべて調理員の方が作っています。運動会等のイベントがある際は手作りお弁当を用意します。自活の一環で、中高生が白米を炊くこともあります。

どんな献立があるの?

管理栄養士の方が栄養計算をしているためバランスのとれた献立となっています。学校の給食のようなイメージです。

メニューの例

朝食 食パン・菓子パン・チーズ・牛乳
昼食 焼鳥丼・ひじきのサラダ・大根のみそ汁・果物
夕食 白身魚のマヨソース和え・レタスとトマトのサラダ・粉ふきいも・大根の炒め煮・豚汁


ご飯の時間は?

朝食 7:00

昼食 12:00

夕食 17:30

一般家庭のご飯と比べると夕食の時間が少し早いかもしれません。

どこで誰と食べるの?

食事は学校の給食当番と同じように食堂へ取りに行きフロアへと運びます。

ユニットに分かれてユニットのメンバーと一緒に食べます。支援員も食事介助をしながら一緒に食事をとります。

きざみ食ってなに?

 

食べやすく刻んで盛り付けた料理のことです。一口サイズに切ったり、細かく刻んだりして、食べやすくすることが特徴です。

主に、まだ噛むことに慣れていない未就学児や、筋力が弱くうまく嚙むことができないダウン症の子どもに提供しています。

 

とろみ食ってなに?

食べ物にとろみをつけることで、飲み込む際に食べ物が器官に入るのを防ぐ食事方法のことです。

主に、まだ噛むことに慣れていない未就学児に提供しています。 

適切な食事環境は?

ほかの子どもが食べている様子が目に入ると食事に集中できない子どももいます。できるだけ刺激が減るようにほかの子に背を向け、窓の方を向いて食べられるように食事席に配慮をします。

音に敏感な子どももいます。場合によっては自室など落ち着ける静かな場所で食事をとります。

おやつはあるの?

学校の給食から夜ご飯まで時間が空くため、間食という形でフルーツが提供されています。休日には14時にクッキーやゼリーっといったおやつが提供されています。また、週に2回自身のお小遣いで購入した好きなおやつを夜ご飯の後に食べます。

食事介助で気をつけること

食事支援

未就学児、重度の子どもは自分で食べるのが難しいため、子ども1人に対して1人の支援員が介助につきます。

支援員がスプーンで食事をすくい口へと運びます。口の中が空になったのを確認してから次の食事を口へと運びます。

スプーンを一緒に持ってもらったりとできることを増やす支援も行います。

食べこぼしのある子どもにはエプロンをつけて衣服が汚れないようにします。


 

 

水分摂取

水分を摂りすぎてしまう子、反対に水分をあまり摂らない子もいます。

食事は残していると気づきやすいですが、水分はよく見ておかないと気づきにくいです。

食事介助が必要ない子どもでも水分摂取量に注意して見守る必要があります。

アレルギー

特に中重度の子どもは自身のアレルギーを把握するのが難しいです。食事を作る段階で調理員の方がアレルギーの食材を除去していますが、支援員も子どもそれぞれのアレルギーについて知っておき食事提供前に確認します。

コミュニケーション

特に食事介助が必要な方に支援を行う際は無言にならないように気をつけます。

「いただきます」「おいしいね」「シャキシャキしてるね」「これはトマトだよ」等声をかけ楽しく食事を行えるようにします。

体調不良

熱がある、鼻づまりがある、おなかの調子が優れないといった症状が見られた時は看護師と相談し献立を調整します。大量不良時でも食べられるようなお粥やうどんなどを提供します。

まとめ

いかがだったでしょうか?

障がい児の食事介助は気をつけることも多いですが、食事は毎日の生活の中で必要なことです。

美味しく楽しく食べてもらえるように日々考えることはとてもやりがいがあります。

この記事が参考になると幸いです^^

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