【福祉型障がい児入所施設】の1日の流れをご紹介します

福祉

障がい児入所施設をご存じでしょうか?

児童養護施設は聞いたことがあるけれど障がい児入所施設は初めて聞いたという方も多いのではないでしょうか。

どちらの施設も親と離れて生活していることには違いありません。障がい児入所施設は障がいのある子どもしか入所していませんが、障がいのある子どもが児童養護施設で生活している場合もあります。

障がい児入所施設は、福祉型医療型の2つに分類されています。

福祉型障がい児入所施設

福祉型障がい児入所施設は、身体的、知的、精神的な障がいのある概ね3歳から18歳までの子どもたちが生活するための入所施設です。日常生活や教育、レクリエーションなどを中心に支援が行われます。家庭や地域社会での生活が困難な障がい児を受け入れ、生活支援や教育、就労支援などのサービスを提供することを目的としています。福祉型障がい児入所施設は、精神保健及び障害者福祉に関する法律に基づいて設置されています。

医療型障がい児入所施設

医療型障がい児入所施設は、身体的な障がいや疾患を持つ子どもたちを対象に、医療的なケアを中心に提供される入所施設です。例えば、重度の身体的障がいや、脳性麻痺、心臓病、がん、先天性代謝異常症などを持つ障がい児が入所することが多いです。医療型障がい児入所施設は、身体障害者福祉法に基づいて設置されています。

つまり、福祉型障がい児入所施設は、障がい児の生活全般にわたる支援を行い、医療型障がい児入所施設は、医療的な支援を中心に行っている点が異なります。ただし、実際には、福祉型障がい児入所施設でも医療的な支援が必要な場合や、医療型障がい児入所施設でも日常生活や教育的な支援が必要な場合があるため、施設によっては両方のサービスを提供している場合もあります。

今回は福祉型障がい児入所施設の1日の流れについて紹介します。

簡単な一日の流れ 

6:30起床
7:00朝食・服薬
8:00登校・登園
9:00余暇活動
12:00昼食
14:00低学年下校
宿題・余暇活動
16:00高学年・中高生
間食・余暇活動
17:30夕食
18:30入浴
自由時間
19:30未就学児就寝
21:00小学生就寝
22:00中高生就寝
平日
6:30起床
7:00朝食・服薬
8:00余暇活動
外遊び・室内遊び
12:00昼食
13:00余暇活動
室内遊び
14:00おやつ
14:30余暇活動
外遊び
17:30夕食
18:30入浴
自由時間
19:30未就学児就寝
21:00小学生就寝
22:00中高生就寝
休日・長期休み

起床 

「◯◯ちゃん、おはよう!6時半だよ~」

一日の始まりです☀️

お互いに気持ちよく朝を迎えられるように声掛けをします。

すぐに起きて着替え始める子、7:30を過ぎても起きない子さまざまです。

自立を見据えて、自分で目覚まし時計を鳴らして起きる利用者の方もいます。

着替えの後は布団を畳み、夜に着るパジャマの準備をします。

朝食・投薬

各ユニットに分かれて食べます。

朝食は主に食パンと菓子パン、果物、牛乳が提供されています。

月に数回ご飯、お味噌汁、納豆、卵焼きが提供されています。

薬が処方されている子は服薬をします。

登校・登園

「いってきま~す!」

子どもたちの元気な声が響きます。

支援学校・地域の学校・幼稚園にそれぞれ分かれて登校します。

支援学校へはスクールバスに乗って登校します。

自立度が高い子どもは電車に乗って1人で登校します。

地域の学校・幼稚園は支援員と一緒に登校・登園します。

余暇活動(平日)

発達的にまだ幼稚園に通うのが難しい子どもや定期通院などで学校を休んでいる子どもは施設内で余暇活動を行います。

玩具で遊んだりテレビを観たり自由に過ごします。

余暇活動(休日・長期休み)

自室でゆっくりしたり、共有スペースでswitchやテレビを観て過ごします。

テレビやタブレットを利用してYouTubeを視聴することもできます。

外遊び・室内遊び

フロアは男児、女児分かれているため、外遊び、室内遊びは男女混合で遊べる時間です。

外遊びでは、みんなでドッジボールをしたり、ブランコ、鬼ごっこをして遊びます。

室内遊びでは、みんなでトランプをしたり、お絵描きをしたり、ダンスをしたりします。

昼食

各ユニットに分かれて食べます。

昼食は、白身魚の香り焼き、小松菜のソテー、かぼちゃの煮物、ごはん、すまし汁といったメニューが提供されています。

小学校低学年下校

「ただいま~!」

元気な声と同時に小学生が帰ってきます。

帰ってきたら各自宿題をします。

終わり次第、館内で好きな遊びをします。

1人で黙々とテレビを観ている子、お友達とSwitchの通信をしている子、子どもによってそれぞれです。

高学年・中高生下校 間食

少しお疲れ気味の中高生が帰ってきます。

学校にもよりますが宿題は基本的にありません。

帰ってきたらSwitchをしている子が多いです。

夕食まで少し時間があるため、間食を食べます。

間食はフルーツ一切れ、クッキー1枚ほどの量です。

夕食・投薬

みんなお腹ぺこぺこです。

学校と同じように当番が準備をして配膳します。

夕食は、から揚げの中華和え、イタリアンスパゲッティ、キャベツのサラダ、ごはん、みそ汁といったメニューが提供されています。

入浴

順番にお風呂に入ります。

一般家庭よりは少し大きめのお風呂場になっていて同時に6名ほどが入ることができます。小学生は自分で洗う練習をして仕上げは支援員にしてもらいます。

自立度が高い子どもは一人で入浴を行います。

未就学児就寝

すでにウトウトしている子もいます。

1人で就寝できる子もいますが、寝かしつけが必要な子もいます。一緒に居室に入り、トントンをしながら子守唄を歌います。

小学生就寝

21時前にゲームやテレビを終わります。トイレを済ませ自室へ入ります。夜尿のある子どもはオムツを着用します。おやすみの挨拶をし、お布団をかけ消灯します。

中高生就寝

22時に全員自室へ入ります。そこから漫画を読んだり勉強をしたり自分の好きなことを自室でしている子どももいます。23時頃には体調管理の面から就寝します。

まとめ

いかがでしたか?

障がい児入所施設では決まった生活パターンを望む子も多く、ご飯を食べてからお風呂、13:00になると遊びの時間、と一日の流れが固定化しています。そのため、本当なら嫌がりそうな宿題もスムーズに行います。

この記事を読んで障がい児入所施設のことを少しでも知ってもらえたら嬉しいです。

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