宿題はあるの?
支援学校にもよると思いますが、毎日の宿題はあります!
しかし、宿題があるのは小学生だけです。
食事介助が必要な子やコミュニケーションを取るのが難しい子など、宿題の意味を理解するのが難しいような重度の子は宿題はありません。
支援学校では、1年生だから漢字を覚え始める、4年生だから掛け算を覚えるというような一般の小学校とは違い、個人の学習ペースに合わせた勉強をします。
そのため、6年生よりも3年生の方が難しい勉強をしているということもあります。
私の働いている施設で1番難しい宿題を持って帰ってくるのは小学6年生です。
宿題の内容は、小学1年生程度の漢字を書く、6時37分などぴったりではない時計の問題、繰り上がりのない筆算です。
1番簡単な宿題は、小学5年生で、塗り絵、ひらがなで書かれた自分の名前をなぞる、1~9までの数字をなぞるです。
よくある宿題
イラストを見てその名前を書く
上に描かれた動物の名前をひらがなやカタカナで書きます。
食べ物や乗り物バージョンなど様々あります。
数の線むすび
同じ数の数字を線でむすびます。
バラバラに置かれているのを数えるのは難しいようで苦戦して何回も数え直しています。
数えたものを線で消していくとわかりやすいです。
オススメの宿題
毎日宿題を持って帰ってくるので、これまでに何十種類もの宿題を見てきました。
その中でも、この宿題は子どもたちのためになるな~!と思った宿題を3つ紹介します。
好きなアイドルの名前を漢字で書く
自分が好きなことや興味のあることに関しての吸収力は支援者が驚くほどにすごいです!
難しい漢字でも書き順はバラバラですが、形で覚えて書けます!
私の施設では、ジャニーズ好きな子が、メンバー名を漢字で、グループ名を英語で書けるようになりました。
ひらがなやカタカナは書けるけど、簡単な漢字しか書けないという子どもでも漢字を書けるようになるのでオススメです。
短い質問をする
例)すきなあそびはなに?と支援者が書きます。
子どもはおにごっこと書きます。
この宿題では、ひらがなの読み書きと、質問に対しての返答を考えるといった2つの学びができます!
施設では、ご飯を食べに行きたい!と言っても、何を食べたい?と聞くと自分の気持ちがわからず答えられない子が多いです。
短く簡単な質問を毎日することで、考える力をつけることができます。
支援者も子どもの気持ちや考えを知ることができ、コミュニケーションの幅も拡がります。
塗り絵
え、宿題なのに塗り絵?と思う方もいるかもしれません。
塗り絵は勉強とは言えないかもしれないですが、ここは何色だったかな?何色で塗ろうかな?と考えたり、はみ出さないように取り組んだりと集中力を高められるオススメの宿題です。
まだ勉強をするということに慣れていない1年生や長く椅子に座るのが難しい子どもにオススメです。
勉強が嫌いな子には、塗り絵の宿題も一緒に出してあげ、「ひらがなの宿題が終わったら塗り絵ができるよ!」という魔法の言葉を使うと宿題をします。
全部真っ赤に塗りつぶす子や、目の色を紫にするような個性的な子もいて面白いですよ。
長期休みの宿題
長期休みは、夏休みのみ宿題があります。
そして中高生にも日記と歯磨きカレンダーの宿題が出ます。
日記
小学生は、支援者がその日の子どもの様子や体調はどうだったか等の記入を行います。
中高生は、小学生と同様に支援者が記入をし、子どもたちも、‟今日は公園に行きました”など短くても自分の言葉で今日の出来事等を書きます。
歯磨きカレンダー
毎日歯磨きをしたら色を塗ります。
初日に一気に塗っている子がほとんどです。
塗り絵はみんな好きですね。
毎日の宿題
朝ごはんを食べてすぐに宿題をします。
1日1枚取り組めるように出されていますが、歯磨きカレンダーと同様に1日に5~10枚取り組み、1週間経たずに宿題を終わらせてしまう子がほとんどです。
みんな宿題大好きです。
まとめ
いかがでしたか?
特別支援学校の宿題は、10秒から5分で終わるような宿題が多いです。
簡単な宿題を短時間で集中して取り組めるようにしましょう。
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