障がい児入所施設【看護師】の仕事は?

福祉

はじめに

障がい児入所施設をご存じでしょうか。

障がい児入所施設は、身体的、知的、精神的な障がいのある概ね3歳から18歳までの子どもたちが生活するための入所施設です。日常生活や教育、レクリエーションなどを中心に支援が行われます。家庭や地域社会での生活が困難な障がい児を受け入れ、生活支援や教育、就労支援などのサービスを提供することを目的としています。福祉型障がい児入所施設は、精神保健及び障害者福祉に関する法律に基づいて設置されています。

障がい児入所施設では保育士児童指導員といった方が働いています。

看護師も配置するように定められています。

看護師=病院といったイメージもありますが、看護師の活躍できる場所はたくさんあります。

その中の1つが障がい児入所施設です。

この記事では障がい児入所施設での看護師の仕事内容について紹介します。

看護師の勤務形態

看護師の勤務時間は9:00~17:00です。遠い大きな病院への通院時などは8:00~17:00の場合もあります。

よっぽどのことが無い限り定時で帰ることができます。

また、看護師は現場で働いている児童指導員や保育士と1年間で勤務する日数は同じですが、基本的に土日やGW、年末年始等に休みを取ることができます。

子どもたちは土日休みのため、外遊び等でケガをすることが平日よりも多いのですが、病院が休みのため、それに合わせて看護師も休みとなっています。

主な仕事

健康管理

子どもたちの健康状態を把握し、必要に応じて医師と相談をしながら適切な健康管理を行います。

障がいのある子どもたちは、身体的・精神的に弱いことがあり、病気やケガをしやすく、治療に時間がかかることがあります。

そのため、看護師は子どもたちの健康状態に日々気を配り、早期発見・早期対応することが求められます。

また、定期的な健康診断や予防接種の実施も担当します。

医療処置

擦り傷や打撲等、子どもが怪我をした際は、看護師が対応します

学校で怪我をした際も帰ってきてから看護師が怪我の状態を確認します。

骨折等の大きなケガは、医師から指示された医療処置を行います。

医療器具の管理

施設内には、パルスオキシメーターやAED、検査キット等があります。使用期限の確認や必要なものの注文・補充を行い、適切な管理を行います。

薬の管理

てんかん発作がある子、自閉症の子、風邪を引いている子など薬を服用している子どもは多いです。

服薬している子どもの名前が書かれたケースが朝・昼・夕・就寝前の4種類あり、そのケースに薬のセットをします。

また、高熱が出た際などの頓服薬を服薬するかの判断もします。

薬関係は絶対に誤薬があってはいけないので、支援員でも確認をします。

医療関係の連絡調整

子どもたちの病状や健康管理に関する情報を医師や家族と共有し、連絡調整を行います。また、必要に応じて専門家の紹介や相談などを行います。

例えば、感染症にかかった子どもの家族に連絡をして病状の報告をしたり、静養期間を伝えたりします。

また、医師から伝えられた治療内容について医師の代わりに家族へと連絡をします。

通院

子どもたちは定期的に歯医者や耳鼻科に通院しています。その付き添いをするのも看護師の役割です。

現場の支援員が看護師に子どもの最近の様子を伝え、看護師が主治医と相談し服薬調整などをします。

感染症発生時の対応

コロナウイルスやインフルエンザが施設内で流行した時には、管理者と相談をして対応方法を決めます。

静養する期間を決めたり、感染が拡がらないように全員自室で過ごすなどの指示を出します。

健康指導

子どもたちに対して、健康的な生活習慣の指導や予防に関するアドバイスを行います。

ダイエットがしたい!もっといっぱい食べたい!という子どもの要望に対して適切な指導を行います。

また、管理栄養士と連携をして、アレルギーのある子どもに対して、経口免疫療法を行います。

経口免疫療法とは、アレルギーの原因物質を少しずつ摂取して、体が免疫力をつける治療法です。

まとめ

いかがでしたか?

入所者数によっても変わってきますが、障がい児入所施設で働く看護師は1~2名なので自分のペースで働くことができます。

病院やクリニックで働くのが疲れた、子どもと関わりたい!という方に障がい児入所施設での仕事はぴったりです。

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